
こんにちは。ゆりです。
いつも読んでいただいてありがとうございます。
ここ最近、新聞やネットで「面会交流の危機」という記事を見かけるようになりました。
今回は、新型コロナウイルスの影響で、子どもに会えなくなったり回数が極端に減ったりするケースをご紹介します。
あなたも、もし別居しているのなら、「最近子どもに会えなくなった」と感じることがあるのではないでしょうか。
離婚の有無に関わらず、父母両方から受ける愛情は、子どもの健やかな育ちに絶対に必要なものです。
大人の事情やコロナの情報に振り回されず、あくまでも子どもを真ん中にして考えていきましょう。
面会交流とは?
面会交流とは、離婚後に、親権者または監護者にならなかった父母の一方が、子どもに面会して一緒に過ごし、交流することです。
例えば、
月に1回、日曜日に4時間一緒に過ごす
毎週手紙のやり取りをする
誕生日には一緒に過ごす
など、父母で話し合って、取り決めをします。
公的な書面で契約を交わすこともあれば、私文書や口頭で約束をすることもあります。
子どもの健やかな成長につながるという観点から、特別な事情がない限り、家庭裁判所でも推奨されています。
離婚する前でも、父母が別居の時には、面会交流の取り決めをすることもあります。
親権者や監護権に関してはこちらで詳しく解説をしていますので、ぜひ参考にしてください。
【親権と監護権】を分けるとどうなる?妻に監護権が欲しいと言われたら
コロナが遠ざけた面会交流の事実
ここ最近、親権を持っている側が、コロナを理由に面会交流を拒否するケースが増えてきました。
当事者団体「共同親権・共同養育 草の根活動」は、日本全国の離婚または別居により子どもと離れて暮らす親160名を対象に、2020年4月14日~20日にアンケートを実施しました。
コロナが流行りだす前と後で、面会交流の状況が変化したかどうかを尋ねた結果がこちらです。
会う時間が減少したが32%、全く実施できなくなったが44%と、かなりの高確率で「前より会えていない」状況が明らかになりました。
理由の1位は「同居する親がコロナ中の面会に否定的」でした。
その他、
「外出自粛要請の対象があいまい」19%
「自分の判断」18%
と続きます。
会えない、または減少したという方に「ビデオ通話やSNSなどの代替手段で間接交流は出来ていますか?」というアンケートには
「出来ていない」85%
「出来ているが不十分」12%
「出来ている」4%
と、なりました。
コロナの影響で「直接会えない」のは理解出来ますが、間接的な交流すら拒否する方々が非常に多いことがわかります。
さらに「今後子どもとの断絶が進む懸念はありますか」という問いの結果はこのようになっています。
「強く懸念される」「やや懸念される」合わせると85%にもなります。
ちなみに、面会交流が出来ていないあるいは減ったと答えている方々は、7割は公的あるいは私的な面会の取り決めをしていて、2割は家庭裁判所などの調停と並行して面会を行ってきた方々です。
それにも関わらず、なし崩し的に面会が出来なくなってしまったということになります。
面会交流がなくなっている背景は?
ではなぜ、コロナを理由に、面会交流がここまで出来なくなってきているのでしょうか。
ふたつの理由が考えられます。
国や自治体の指針が明示されていない
「共同親権・共同養育 草の根活動」ではこのように分析しています。
なし崩し的に別居親子の面会交流が中断されてしまっている背景として、国や自治体の指針が明示されていないという問題があります。
第一に、公園で友達と遊ぶことは許容されているのに、血の繋がった実の親と衛生面の配慮をした上で会うことは許可されないのだとしたら、それは公平だとは思われません。
欧米の多くの国では、日本以上のロックダウンが行われている国であっても、「親子の交流は外出自粛の対象外」という認識のもとに、親子の断絶が進まないような対策が取られています。
オーストラリアの家庭裁判所では、「会えない場合はビデオ通話とSNSを有効活用するべき」という考えをホームページ上で公開しています。
友達とは会えるのに実の親とは会えないという日本の状況が、異常であることがわかりますね。
そもそも、日本の面会交流の回数は月に1回程度が多く、そこだけを他の国と比べても、とても低いのだそうです。
ただでさえ少ない面会交流の回数が、コロナによってさらに減少、あるいはゼロになってしまっているのです。
もともと面会交流に否定的だった
また、本来コロナが心配で会わせたくない、というのが理由だとしたのなら、ビデオやSNSを使った交流には問題がないはずです。
それなのに、ビデオやSNSを拒否するケースの場合は
「もともと会わせたくなかったから、今回のコロナを理由にして間接的な交流もやめた」と考えざるをえません。
2020年5月9日付けの朝日新聞では、小3の息子との月一回の面会交流を大切にしてきた女性が、コロナを理由に面会拒否され、元夫はテレビ電話にも一切応じてくれない、という話が掲載されています。
そこでは女性のこういう言葉で結ばれています。
「月に1回、親と子が会うことは不要不急なのでしょうか」
面会交流は親子の絆
子どもは、両親の愛を受けて育つ権利があります。
その権利を奪っていい人は一人もいません。
夫婦間の争いや感情は、子どもにはまったく関係ないことです。
ましてやそれをコロナのせいにしてはいけません。
それはコロナに負けたということになります。
そして、子どもについて考える時、その主語は常に「子ども」であるべきです。
「子ども」が、より幸せな方法は?
「子ども」が、より豊かな環境で育つためには?
「子ども」が、安全に過ごせるには?
主語は決して、あなたでもパートナーでもあってはいけません。
今、コロナの騒動を利用して親子の断絶を招いたら、一番傷つくのは子ども自身であり、
それはきっと、後悔してもしきれない結果を招くことでしょう。
何度も言いますが、子どもは両親の愛情を受けて育つ権利があります。
あなたやパートナーの勝手な思いだけで、その権利を永久に奪わないように、
どうか最善の努力をしてください。
面会交流は決して不要不急ではありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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