離婚のきっかけ 第四章 仮面の剥がれた日

 

こんにちは。ゆりです。

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

前回は、夫の母からの「三人目は女の子」の強要、マザコン疑惑、そして新たな浮気の発覚までお伝えいたしました。

 

離婚のきっかけ 第三章 新たな2つの疑惑

 

 

私はやっと気付きました。

夫は反省なんてしていない。

反省していないから学習もしていない。

 

 

笑顔で「大丈夫だから」と繰り返してきた夫ですが、何も大丈夫じゃない。

相手の女の楽し気なLINEが浮かび上がっている夫のスマホを握りしめながら、冷静にそう考えていました。

 

 

「疑惑」と「真実」

 

着替えを終えてリビングに戻ってきた夫に、長男が得意げに声を掛けました。

「パパ!パパのお電話ママに渡してあげたよ。」

「そうなんだー、ありがとう!」

夫は笑顔で私に手を出しました。

 

私はまだスマホを見つめながら固まっていました。

 

「ゆり、どうしたの?」

 

子どもの前で喧嘩するわけにはいきません。黙ってスマホを渡し、あとで話そう、と小さな声で言いました。

 

一瞬、驚いた様子だった夫ですが、画面を見てすべてわかったようで、無言でうなずいて、よーし!今夜はパパと遊ぼう!と長男とブロックで遊び始めました。

 

いまさらわざとらしい‥‥そう思いましたが、とても楽しそうな長男の様子に、何も言わずに次男とお風呂に入りました。

 

 

 

子どもたちが寝静まった後に、二人でテーブルで向かい合いました。

こちらが口を開く前に、相変わらずニコニコと穏やかな笑顔で夫が切り出しました。

 

 

「また心配かけちゃったね、ごめんね、ゆり。」

 

 

前回と同じ出だしです。

私は心配なんてしていない。

そもそも、誰が誰に心配するわけ?

 

 

どういうことなのかと問い詰める私に、またもにこにこと夫は話し出した。

「ゆりが妊娠と出産でずっといなかったじゃない?さみしくてさ。彼女とは時々会っていたんだけど、ゆりが戻ってきてからはもう会ってなかったんだよ。たまたま昨日久しぶりに会っちゃったけど、本当にずっと会っていなかったから。あんなLINE見たら心配するよね、ごめんね。」

 

そしてまたあの言葉を口にしました。

 

 

「大丈夫だよ、遊びだから。」

 

 

もちろん、次に続く言葉も予想通りでした。

 

「僕が一番大切なのは、ゆりと子どもたちだよ。大丈夫。それは絶対ゆるがないから。」

 

前回とまったく同じです。

 

しかしその後、夫は予想以上の言葉を口にしました。

 

 

「だって知らなかったら、なかったことと一緒でしょ?」

 

 

え??

 

 

「ゆりは、さっきたまたまLINEを見て知っちゃったけど、それまでは知らなかったわけでしょ?知る前と知る後とでは何が違う?ゆりも子どもたちも僕も何も変わっていないんだよ。だとしたら、ゆりが気付かなかったら、なかったことと一緒でしょ?」

 

 

は??

 

 

「僕のやったことは悪いなと思っているけど、ゆりたちにはなんの迷惑もかけていなかったでしょ?過去は消せないけど、お互いに知らなかった前に戻る努力をすれば大丈夫だよ。」

 

 

そしてまた、すっと例の冷酷な顔になって言いました。

「何度も言わせないでね、大丈夫だから。」

デジャブのようなシーンでした。

 

 

話を終わらせて立ち上がろうとする夫に言いました。

 

「あなたは自分のしたことを悪いと思っていないんでしょ?」

「なんで?悪いと思っているから謝っているじゃないか。」

「これで謝っていると言えるわけ?遊びだからいいの?バレなければ何してもいいの?浮気だか浮体だか知らないけど、これからもやめる気なんてないんでしょ?」

「ゆり、なに切れてるの?女性ホルモンのせい?生理でも始まったの?」

 

 

‥‥え?

 

 

「ゆりたちには迷惑かけてないでしょ?仕事が忙しいのに子どもとも出来る限り遊んでいるでしょ?お金に不自由した?暴力なんてされた?昨日までのゆりたちになんの支障があったわけ?」

 

いっそ怒声ならまだいいですが、相変わらずの氷のような冷たい声で話し続けます。聞いている私自身も、足の先からずぶずぶと氷の海へ沈まっていくような気持ちでした。

 

 

この人は絶対同じことを繰り返す。

 

だって反省してないから。

反省しない人間に学習はない。

そもそも悪いことをしたと思っていないのだから、反省するわけがない。

その前に、きっと今までも私が知らないだけでたくさん浮気を繰り返してきたのだろう。

だって知らなかったらなかったことなんだから。

 

 

混乱する気持ちの中でも、彼の言葉でひとつものすごく引っかかるものがありました。

 

 

「ゆりが妊娠と出産でずっといなかったじゃない?さみしくてさ。」

 

お母さんの書いていた通りだ。

手紙の言葉がまざまざと浮かび上がってきました。

 

「女性は、母になるとどうしても子どもを優先しがちになるけれど、そんな時こそ夫であるうちの息子に優しくしてあげてね。そうでないと、男はさみしくて浮気とかしちゃうわよ。」

(離婚のきっかけ 第三章 新たな2つの疑惑)

 

 

なるほど。この人はさみしいと浮気するんだ。

へー。

さすがお母さん、よくわかっていたのね。

 

 

なんだかものすごく腑に落ちました。

 

 

再び、「人格」と「性格」

 

第二章で、性格と人格の違いについてお伝えしました。

(離婚のきっかけ 第二章 浮気と浮体ってなに?)

 

夫は性格は優しくおおらかで、これは生来のもので変わることはないでしょう。

そして人格、つまりパーソナリティーは別のものです。

 

夫に限らず、人間というのは、ある程度その場その場に合わせたパーソナリティーを持っているものです。

この場合、パーソナリティーは「ペルソナ」つまり「仮面」とも表現されます。

 

例えば、私だって、仕事をしていた時は仕事のためのペルソナ(仮面)を、

子どもたちの前では母のペルソナを、

夫の前では妻のペルソナを、

夫の母の前では嫁のペルソナを、

 

それぞれ被っているようなものだと思います。

でもそれは、私自身の変わらない性格に基づいたペルソナであり、大きく外れることはありません。

 

夫はどうでしょうか。

 

仕事している時は仕事人のペルソナを

私の前では夫のペルソナを

子どもたちの前では父親のペルソナを

親の前では息子のペルソナを

そして、浮気相手の前では愛人のペルソナを

 

無意識に被っているのでしょう。

そして、それぞれがきっと、彼の性格に関係なく大きく異なっている。

 

芸能人などにもよく見られる傾向ですが、彼らの場合、あえて完璧に違うペルソナを被ることによって心の均整を取っている、とも言えます。

 

なんの悪気もなく嘘をついてしまう人にもよくある傾向です。無自覚のうちにペルソナがくるくると入れ替わる。

 

夫の場合は、後者なのでしょう。

 

100歩譲って、そういうペルソナの問題だけならまだ理解できます。

本人がそれを理解し、治す努力すれば、大丈夫。

 

 

しかしこの「浮気に対する罪悪感の無さ」はもう無理です。

治りません。

だって本人が治そうとする努力をするわけがないから。

しかも、そこには快楽が伴っているのですから。

 

 

「離婚」と「葛藤」

 

その日も結局夫は先に寝てしまいました。

翌日も何事もなかったようににこにこしています。

 

というか、きっと彼にとっては本当に「何もなかった」のでしょう。

 

一晩中眠れなかった私の頭のなかには「離婚」の二文字しかありません。

 

でも。

こうして日常生活が穏やかに進み、子どもたちも夫と仲良く接している姿を見ていると、また迷いが生じます。

子どもたちから父親を奪っていいのか?

私だけが目をつぶって我慢していれば、この4人の穏やかな時間を、延々に続けることが出来るのではないだろうか?

 

 

私は女である以前に母親です。

母親としてのペルソナが何よりも大切です。

自分ひとりの犠牲くらい、どうってことない。

もしかしたら今後も、夫の言う通り、知ろうとしなければなかったことになるんじゃないだろうか。

 

既婚者の男の浮気率は27%に上ると、先日文献で読みました。

世の中の男の27%がやっていることに目くじらたてて離婚と騒いでたら、離婚率はもっと跳ね上がるでしょう。

 

そんな風に考えて、まだ私は子どもたちのために迷っていました。

 

 

 

でもその夜、私は離婚を決意することになります。

 

 

「仮面」と「素顔」

 

お決まりのように、夫は早めに帰宅しました。わかりやす過ぎますが、何もしらない子どもたちはパパと遊べて大喜びです。

今日こんなに早く帰れるなら、いつももっと早く帰れるんじゃないの?

嫌味のひとつも言いたかったけど、子どもたちの手前ぐっと我慢しました。

 

 

子どもたちを寝かしつけて私もウトウトしていました。昨日眠れなかったからどっと疲れがでていました。

 

 

すると、夫が黙って私のベッドに入ってきました。

 

え?

 

 

 

「ゆり、愛しているよ」

 

そう耳元でささやきながら私の服の中に手を入れてきます。

 

前回も書きましたが、二人目が生まれてから夫とは性生活はまったくありませんでした。

彼も求めてこないし、私にはそんな欲求はひとかけらもありませんでしたから。

 

「やめてよ!」

子どもたちに聞こえないように低く叫んで、その手を振り払いました。

でも夫はまったくやめようとしません。

 

 

「ゆりが僕を全然相手にしてくれないからさみしかったんだよ。ゆりだってほんとはこうして欲しかったんでしょ?ごめんね。ゆりもさみしかったよね。」

 

 

 

私の中で何かが大きな音をたてて崩れていきました。

 

 

「汚い手で触るな!」

 

そう叫んで思いきり夫の頬を殴りました。

 

 

 

「え?」

 

暗闇の中に、頬を押さえて呆然としている夫の顔が浮かんでいます。

 

 

 

この男はこんな顔をしていたんだ。なんてみっともない。なんて情けない。

目先の欲望にへらへら食らいつくゆがんだ顔。

この男のたくさんのペルソナは、このみっともない素顔を隠すために存在していたんだ。

 

まだ何か言いたそうにしている夫をベッドから蹴り落とし、部屋から追い出して鍵をしました。

 

 

 

翌日から、離婚に向けて私の戦いが始まりました。

 

 

その結果は次の章でお伝えいたします。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

離婚のきっかけ第五章 Re婚

 

 

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