離婚のきっかけ 第一章  初めは小さなほころびだった

 

こんにちは。ゆりです。

 

このサイトを訪れてくださったあなたは、今きっと、パートナーとの関係に悩んでいらっしゃる方だと思います。

そしてパートナーの方も、あなた以上にあなたのことで悩んで苦しんでいるはず。

 

でもあなたは、苦しんでるパートナーの気持ちにしっかり向き合ってきましたか?

 

あなたが、今のパートナーとこれからもずっと一緒に人生を過ごしたいと思っているのなら、あなた自身が変わらなければなりません。

 

私は離婚をしました。

原因は夫の浮気です。

 

「え?浮気くらいで離婚?」そんな風に思ったあなた。

甘いです。

 

概して、夫というものは妻の思いに鈍感、もしくは甘え過ぎ、です。

 

でもあなたが、本当にパートナーとの関係を修復したいと思っているのなら、

そしてそのために努力をする気持ちがあるのなら、離婚回避は可能です。

 

そのために必要なこと。それを、実際に離婚を経験した私の目線でお伝えしていこうと思います。

 

今回は、私が夫の浮気を知った前後のことをお話いたします。

これらの記事が、パートナーとの関係に悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。

 

でももし、これを読んでも、やはり「そんなことで離婚?」と思うのなら・・

 

あなたの離婚回避は絶望的かもしれません。

 

「結婚」と「出産」

 

私たちはいわゆる「できちゃった婚」でした。

でも、もともと結婚すると決めていたので、妊娠が分かった時には二人で大喜び。お腹をなでながら、新しい命の誕生に心から感謝していました。

 

お互いの両親の顔合わせも済んでいたので、みんなに祝福されて結婚式をあげました。

「あなたは新郎を、健やかなるときも病める時も、愛し慈しむことを誓いますか?」

なんの迷いもなく「はい」と答えた時の、彼の優しい笑顔は今でもはっきり覚えています。

 

私は看護師兼心理カウンセラーとして働いていましたが、結婚と妊娠をきっかけに一度退職をしました。自分の仕事に誇りと愛情を持っていましたが、まずは新しい生活を最優先することにしたのです。

そのことを彼に告げた時「そうだね、僕の帰りが遅いからゆりには今はうちにいて欲しいな。でもゆりなら復職したい時にすぐに仕事見つかるよ。」と励ましてくれました。

 

彼は不動産の営業マンなので、いつもとても忙しくて帰宅も午前0時を過ぎることがありました。

土日も接待ゴルフや商談でいないことは多かったけれど、休みの時には、お腹の大きい私の代わりに、掃除や買い出しなどなんでも手伝ってくれる、本当に優しい夫でした。

彼はいつも明るくおおらかで、細かいことは気にせずちょっと大雑把なところも、看護師という仕事柄いつも気を張っていた私には、ほっとする存在でした。

 

出産の時は、仕事を抜け出して駆け付けてくれて、生まれたばかりの息子を抱っこして大喜び。私よりも興奮して写真を何10枚も撮っては両親や友人たちに送り、自慢していました。

 

ああ、幸せってこういうことなんだな

 

本当に心からそう思える毎日でした。

この頃までは。

 

「事件」と「疑問」

 

一年後に2人目を妊娠しました。

もちろん、夫は大喜びです。

まだ1歳の息子に「お前はお兄ちゃんになるんだぞ!」と語ってはニコニコしていました。

 

でも夫は、大きなプロジェクトを任されたとかで、ますます遅い帰宅が増えていきました。

子どもと添い寝してる私とは別の部屋で寝起きするようになったので、何時に帰ってきてるのかもわからず、時には帰っていない日もありました。

心配だから帰れない時は連絡して欲しい、と言っても、夜中に起こしちゃ悪いから気にしないで寝ていて、と笑って流されました。

 

それも彼の優しさだと、信じていました。

 

夫が忙しいから、平日は完全なワンオペ育児です。

妊娠中ということもあり、私もさすがに疲れがたまってしんどい日が多くなりました。

せめて週末は夫に子どもを見てもらってゆっくり休みたい・・・家事も1日くらい休みたい・・・

もちろん、以前の夫なら喜んで家のこともやってくれたし、子どもの遊び相手にもなってくれました。

でも最近は、疲れて寝ているか、接待という名のゴルフに行ってしまうか・・・でした。

 

自分でいうのもなんですが、私はかなり努力家だと思いますし、何より夫と子どもをとても大切にしていました。だから育児で眠れなくてふらふらしていても、つわりでしんどくても、毎日一生懸命家のことを頑張っていました。

 

そんなある日、ついに私もダウンしてしまいました。家の中で貧血で倒れてしまい、めまいがひどくて起き上がれません。

すでに夜の8時過ぎで病院もやっていないし、何より1歳の我が子を放っておくわけにはいきません。お腹の赤ちゃんもとても心配です。

 

夫は今朝も遅くなると言って出ていきました。仕事中で悪いと思ったけど、夫の携帯に電話をしました。でも呼び出し音だけで留守番電話になってしまいます。

LINEもしましたが、既読はまったくつきません。

 

仕方なく、勇気をだして会社にかけてみました。会社に電話したのはこの時が初めてです。

 

呼び出し音を聞きながら、これから初めてしゃべる「お世話になっております。〇〇の妻でございます」というセリフを、ちょっと緊張しながら反芻していました。

 

繋がりました。

 

ガチャッ・・・

「お電話ありがとうございます。当社▲▲は毎週水曜日はノー残業デーとして全社員定刻での退社を実践しております。何とぞご理解いただき明日以降のお電話を宜しくお願い申し上げます。」

ガチャッ。ツーツーツー。

 

え?・・・は・・・?

ノー残業デー??

 

体調が悪いのも忘れて、受話器を握りしめたまましばらく呆然としていました。

付き合っている時も結婚してからも、水曜日がノー残業デーだったなんて初耳です。

 

何が何だかわかりませんが、とにかく今は夫に連絡取ることは不可能。考えていても仕方ないので、この日は実家の母にSOSをして来てもらいました。

 

夫が帰宅したのは翌日の朝でした。

 

「いやあ、まいったよ。徹夜でプロジェクトの追い込みでさー。着替えたらすぐにまた出るね。」

 

私は、気になることははっきりさせないと気が済まない性格です。

すぐに出ようとする彼を呼び止め、昨日のことを話しました。

具合が悪かったこと、会社に電話したこと。

 

一瞬びっくりしたように見えた夫ですが、すぐににこにこと

「うちの会社、勝手に電話切り替わっちゃうんだよね~。だから余計な電話が来なくて水曜日は仕事がはかどるんだよね。」

そして昨日から泊まっていた私の母に「お母さん、迷惑かけちゃいましたね、すみませんでした~」と言って、何事もなかったかのように仕事に行ってしまいました。

 

昨夜から、思い出していたことがあります。

彼が朝帰りなのは、圧倒的に水曜日が多いこと。

ノー残業デーだからこそ仕事がはかどる・・・理にかなっているような気もしますが、電話も強制的に切り替わるような職場で、毎週朝まで仕事?

 

その時、母が言いました。

「〇〇さん、徹夜の割にはずいぶん元気そうだったわよねぇ。」

・・・私も同じことを思っていました。

そして今までも、徹夜徹夜と言いながら、さして疲れているようにも眠そうにも見えない夫に「この人本当に健康でよかった」と毎回ほっとしていたのです。

 

でもまあ、まさかね、仕事じゃないのに仕事のふりをする理由なんてないし。

その時の私はまだ呑気にそんな風に思っていました。

 

そして彼は翌週の水曜日からしばらく、徹夜ではなくほどほどの時間に帰宅するようになりました。

 

口ではあまり言わないけど、きっと倒れた私のことを心配してくれているんだな。

 

おめでたすぎる私はそれでもまだそんな風に考えて喜んでいました。

 

「二人目の誕生」と「さらなる疑問」

 

その後、無事に二人目の息子が誕生しました。

 

上の子の世話もあるし、何より私の体調がすぐれないこともあって、今回はしばらく実家にいることにしました。

もちろん夫は今回も大喜びで、週末に実家を訪ねてきては「3人のためにますます仕事頑張って稼がなくちゃな!」と張り切っていました。

 

体調が落ち着いた頃、母の勧めで家に帰りました。きっと散らかっているだろうし孫たちの面倒は私に任せて!という母の言葉に甘え、ついでに夫の好物をたくさん作って冷凍しておこう、といそいそと買い物して帰宅しました。

 

思った通り散らかっている我が家。夫はもともと大雑把なので、想定内です。

もう仕方ないわねぇ、なんて独り言を言いながらも久々の我が家は嬉しくて、鼻歌なんて歌いながら掃除を始めました。

 

郵便物やらチラシやら、夫の仕事の資料などが積まれたものもありました。

なんでもかんでも積んでおくのも彼らしい、そう思いつつ整理しながら、ふと手が止まりました。見たことのないカード会社からの手紙です。

 

うちにこんなカードあったっけ?しかも1通ではなく何通かあります。

不思議に思いながらも、何の迷いもなく開封しました。

それは使用明細のお知らせでした。

 

行ったこともないレストラン

行ったこともないホテル

行ったこともない温泉

 

まったく知らない使用履歴がずらっと並んでいました。

え??

 

何かの間違いかと宛名を確認しました。

間違いなく夫の名前です。そして宛先は会社になっています。

彼が会社宛てに来ていたものを持ち帰ったのでしょう。

最初は接待用の会社名義のカードかと思いました。

でも、接待にしては内容がおかしい。接待で温泉行く??いや、行きません。

 

すぐにスマホで検索しました。

「カード会社名・使用履歴・郵送・自宅以外」

すぐに、このカード会社は、自宅以外でも会社など身分が保証出来るところなら明細を郵送してくれることがわかりました。

 

いまどき、使用明細はメールで受け取ることが多いでしょうが、我が家のパソコンは夫婦共同で使っているので、避けたのでしょう。

ましてや会社のメールアドレスで、私用のカード明細を受け取れるわけがありません。

 

そして、ホテルや温泉は、私が実家に帰ってからに集中しています。

レストランは水曜日に集中しています。

 

忘れかけていた水曜日の事件が頭をよぎりました。

 

「真実」と「驚愕」

 

いくら私がおめでたくても、さすがに確信しました。

 

夫は浮気をしている。

 

ショックを受けつつもなんだか妙に冷静でした。

前にも言いましたが、私は、気になることははっきりさせないと気が済まない性格です。

すぐに夫にLINEをしました。

「急用があるの。いま自宅にいるからなるべく早く帰ってきて」

「え?自宅にいるの?」

かなりびっくりした様子ですぐに返信があり、彼にしてはかなり早い夕方6時過ぎに帰ってきました。

 

「ごめんねー散らかってたでしょ?どうしたの?急に帰ってきて」そう言いながら相変わらずにこにこしています。

 

明細を見せました。

何も言わずに。

 

「え?あー・・・そっかー。ごめんね。バレちゃったかー」

「でももうなんでもないから。ほら、先月の初めで履歴止まっているでしょ?家に入れるお金も1円も減ってないし。」

 

明日の天気の話でもするかのように、気軽に話す夫。

 

「・・・浮気してたんでしょ?」

「だからもう別れたって」

「そうじゃなくて。してたんでしょ?て聞いてるの!」

 

このあと夫から信じられないひとことが飛び出しました。

 

「大丈夫、遊びだから。」

 

・・・・

 

このあとのことは、第2章でお伝えいたします。

 

離婚のきっかけ 第二章 浮気と浮体ってなに?

 

 

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