慰謝料請求で精神的苦痛を表現!?パートナーの感情を汲み取る方法

こんにちは。ゆりです。

いつも読んで下さってありがとうございます。

 

前回は、「慰謝料=即離婚」ではなく、あなた自身の関係改善のための行動次第で離婚するかしないかは変えられる可能性があることを詳しくお伝えしました。

慰謝料を払うと即離婚!?請求されても離婚しないためにできること

 

今回は、その関係改善に向けて、パートナーの心理を理解してその感情を汲み取る方法についてお伝えしていこうと思います。

 

まず、あなたの浮気を知ったパートナーがどういった心理状態になったかを考えたことがありますか?

あなたの目には、浮気という行為やあなた自身への怒りや悲しみの感情しか見えなかったと思います。

 

でも、ちょっと待ってください。

あなたの目に見えたものや感じたものは感情であって、心理とは別物です。

あなたが目にした感情は、浮気という行為やあなた自身への評価が表に出てきているに過ぎません。

感情が表に出てくる前に、心の中で浮気という事態を評価し、それが怒りや悲しみとなって表に出てきたのです。

この感情が出てくる前の心の働きのことを心理と言います。

 

ではその心の中(心理)はどのようになっているのでしょうか。

関係改善に向けて、あなたはその部分を読み解いていく必要があります。

 

この記事を読むと次のようなことがわかります。

  • 慰謝料請求を決断したパートナーの心は?
  • 浮気によってパートナーはどのような心理状態になっているのか?
  • パートナーをどのように受け止めるべきか?

慰謝料請求を決断したパートナーの心理

慰謝料請求を決断するということは、パートナーにとっても相当な覚悟が必要です。

浮気されて、心は傷付いているのに戦う決意をするのですから、当然ですよね。

あなたは、まずそのことを心に留めておかなければなりません。

 

傷付いているのに浮気相手やあなたと対峙して戦っていく…パートナーにそこまでさせているのは、浮気による精神的苦痛を表現するのに慰謝料の請求が妥当であると、パートナーの心が評価し、判断したからなのです。

「何を当たり前のことを」と思っていますよね。

でもこれは、感情としてあなたが目にした怒りや悲しみと同じで、浮気されたことを心で評価した結果なのです。

もちろん、慰謝料を請求せずにそのまま浮気をなかったことしようと努力する人もいますが、それはその人の心がその方法がベターだと判断したからに過ぎません。

どちらも心で処理した、浮気されたことに対する評価なのです。

 

心は一つの事柄を評価するだけでいくつもの複雑な働きをします。

その上での総合的な判断が今回は「慰謝料請求」という形で表に出てきたのです。

「浮気された→慰謝料請求」この構造は原因と結果だけで、過程の心での処理が含まれていません。

 

「夫が浮気なんて信じられない」

「浮気されたのは自分が悪いのかも」

「忘れようとしても、ふとした時に浮気されたことが頭をよぎる」

「自分を苦しめた夫や浮気相手に復讐したい」

慰謝料請求に至るまで、このようにパートナーの心は様々に揺れ動き、苦しみながらも結果を導き出したのです。

 

あなたのパートナーはとても芯のしっかりした方に違いありません。

きっとそんなところにもあなたは心惹かれていましたよね。

パートナーはきちんと逃げずに自分の心を見つめることができています。

あなたはちゃんと自分を見つめなおしているのか、胸に手を当てて聞いてみて下さい。

浮気されたパートナーの心理とは?

  

浮気されたことで、パートナーの心はぐちゃぐちゃになってしまっています。

その心を表す一つの表現が怒りだったり、悲しみだったりするわけです。

浮気が発覚した後もパートナーの心は複雑に揺れ動き、時間が経つにつれ、結果的にパートナー自身を傷付けてしまうような行動や表現に至ってしまう場合があります。

 

では、浮気されたパートナーの心理とはどのようなものなのでしょうか。

主な5点についてお伝えしますね。

心から信じられない

どうして浮気をされたことで傷付くのか考えてみたことはありますか?

それはずっと信頼してきたあなたに裏切られたからなのです。

家族として、配偶者として信じてきたあなたに裏切られるということは、結婚して以来のパートナーの人生そのものを揺るがしてしまうのです。

 

あなたの体や心が他の女性を求めたことはもちろん裏切りです。

そして、保身のために浮気を隠そうとしたり、そのためにパートナーに嘘をついたりしたでしょう。

これも裏切りなのです。

 

仮に浮気が一回限りであっても、パートナーはいつからあなたに裏切られていたのかわからなくなり、知り合って以来の今までの信頼さえもすべて裏切られたと感じてしまう場合もあります。

これはアイデンティティ-の喪失につながりかねません

アイデンティティーの喪失は、自分の価値や能力について疑問を感じて、心理的に危機的状況に追い詰められることを言います。

結婚生活を揺るがす浮気という事実によって、パートナー自身の存在意義や社会的な役割を失ってしまったと感じてしまうのです。

 

そうなるとあなたを信じられないだけでなく、自分をも信じられなくなってしまうのです。

このパートナーの苦しみが想像できますか?

決して大げさではありませんよ。

自分が悪いと思ってしまう

浮気を知ってすぐは、その衝撃への防衛で怒りや悲しみの感情が表に出てきます。

もちろんその矛先は、あなたや浮気相手です。

しかし、時間が経つにつれ、パートナーは「自分にも浮気される原因があるのではないか」と内省するようになってしまいます

 

はっきり言います、浮気される方に原因はありません

仮にあなたがパートナーの何かに不満を抱えていたとしましょう。

だからって浮気してもいいのでしょうか?

民法には明記はされていませんが、夫婦間には貞操義務があると解釈されています。

それに違反することに正答な言い訳なんて存在しません。

 

パートナーは悪くもない自分を責め続けるのです。

復讐したいと考えてしまう

浮気という大きな衝撃のせいで、パートナーの心は暴走してしまう危険性をはらんでいます。

そして、自分を苦しめたあなたや浮気相手に復讐したいという思いに駆られてしまう場合もあります。

 

この反応は決して異常などではないのです。

あなたもそれは理解しておいて下さい。

 

思い出してみて下さい、パートナーの優しい心や穏やかな人柄を。

決して人間が変わってしまった訳ではありません。

あなたの浮気によって、一時的に冷静さを欠いてしまっているだけなのです。

 

暴走した心のままに、ふだんなら絶対にしないようなことをしてしまったパートナーは後悔や自己嫌悪に陥ってしまいます。

復讐したいという攻撃的な気持ちから、一気に自分を責めるというところまで行きついてしまうわけです。

自分をコントロールできない

自分の感情や行動がコントロールできない、とても怖いことですよね。

コントロールを失ってしまうという反応は、浮気という精神的ダメージからすると当然の反応だと言えます。

 

浮気をされると、疑い深くなって理性を失ってしまうこともあり、持ち物チェックやケータイチェックがやめられなくなる人もいます。

また裏切られたくないという恐怖心から、やめたくてもやめられないんです。

そして、結局自己嫌悪に陥ってしまいます

 

また、気持ちが極端に変わることもあり、「やりなおそう」と思った直後に「やっぱり離婚しかない」などと思ってしまい、パートナー自身も自分の定まらない思考に困惑して疲れ果ててしまいます。

このように自分を律することができなくなる、というのはパートナーにとってかなりのストレスです。

このストレスから不眠などに陥り、さらにパートナーを追い詰めることになってしまいます。

自信が持てなくなってしまう

パートナーにとって、女性として見てくれる存在はあなただけです。(パートナーは浮気していないんですから、当たり前ですよね。)

そんなあなたに、家族としてだけでなく女性としても裏切れらてしまったのですから、自信を持てなくなってしまうのは当然です。

 

「浮気された自分なんて価値がない」とパートナーは感じてしまっています。

あなたの浮気によって、パートナーは自分の価値までも見失ってしまうのです。

自分の価値を見失うということは、あなただけでなく子どもたちなど他の家族にも無価値であるかのように錯覚してしまうのです。

そして本当の自分を思い出せなくなってしまいます。

慰謝料は復讐?

先程浮気されたパートナーの心理についてお伝えした中に、「復讐したいと考えてしまう」というものがありました。

では、慰謝料は復讐なのでしょうか?

 

もちろん、復讐の側面があることを私は否定しません。

浮気に対する慰謝料であれば、復讐の気持ちがまったくない状態で請求することはほとんどありません。

慰謝料という金銭を要求することで、あなたや浮気相手に金銭的ダメージを与えられます。

そのことによってあなたや浮気相手が苦しんで、それを見て溜飲が下がるのであればそれは復讐でしょう。

 

しかし、慰謝料を請求するというのは暴走しながらはできるものではありません。

パートナーは一旦復讐心に取りつかれたかもしれませんが、その後ちゃんと冷静に判断して慰謝料請求を決めた訳です。

例え、請求の理由が復讐であったとしてもです。

 

でも、あなたにそれを責める権利は、まったくありません。

復讐であっても、パートナーの気持ちが関係修復に向けて動き出すのであれば、それはあなたにとっても良い方向へ向かう一つのきっかけだと思いませんか?

復讐したいというパートナーの気持ちを否定せず、その心の中にある様々な葛藤やあなたへの想いを読み取るように心掛けて下さい。

そうすることで、関係修復の道を見出すことができます。

「許せない」気持ちを受け止める

もしかしてあなたは浮気という過ちを、パートナーに許してもらおうと思っていませんか?

だとしたら、そのスタンスをまず変えることから始めましょう。

 

浮気がばれた時、あなたは謝ったでしょうか。

謝って許してもらえたなら、今ここにたどり着いていませんよね。

許してもらおうとするのはあなたの都合であって、関係改善のための必須事項ではありません。

 

ずばり言ってしまいますが、パートナーが浮気を許すことは、一生涯ありません

 

これを聞いて一気に気落ちしたかもしれませんが、ちょっと待って下さい。

パートナーはそのぐらいの心のダメージを負っています。

これから何年、何十年経っても、ふとした時にパートナーの頭を浮気された事実がよぎるでしょう。

「あの時は本当に腹が立った」「よくやり直せたな」なんて思い返していても、どこか心に違和感を覚えるものです。

それは本当に心の底からは許しきれていないからです。

 

でも、それでいいんです。

あなたにとっても、パートナーにとっても。

許してもらおうとするから関係が前向きに進んでいかないのです。

まずはパートナーの「許せない気持ち」を受け止めて、許してもらおうとするのではなく、許せなくても二人で前を向いて未来へ進んでいける方法を模索していくのです。

 

では、具体的にどうすればいいのでしょうか。

まずは、パートナーの浮気への怒りや悲しみをすべて受け止めましょう。

そして真摯に謝りましょう。

その時、絶対にパートナーは許してくれないと思いますが、ただ誠心誠意謝罪しましょう。

泣いたりすがったり「ごめん」を連発したりするのではなく、浮気への謝罪と、これからパートナーや家族のために生きていくことを宣言して下さい。

そしてそれを実行に移しましょう。

 

許してもらうのではなく、許せない気持ちを抱えたままのパートナーを丸ごと包み込むように日常を過ごして下さい

パートナーの気持ちを「浮気自体は許せないけど、こんなに改心してくれた。もう一度信じたい」と前向きにさせるには、あなたの行動しかありません。

「慰謝料請求で精神的苦痛を表現!?パートナーの感情を汲み取る方法」まとめ

今回のまとめです。

  • 慰謝料請求は感情と同じ。 心で浮気という事実を判断した結果。
  • 浮気はパートナーの心を傷付け、そのことでパートナー自身はより傷付いていってしまう。
  • 許してもらおうとせず、許せない気持ちを抱えて傷付いたパートナーを丸ごと受け止める。

慰謝料請求は、怒りや悲しみなどの感情と同じように浮気という事実を心で評価した結果です。

単純に復讐が目的だとか、謝罪して欲しいだけだなどと決めつけないで下さい。

 

ご紹介したように慰謝料請求の結論に至るまでに、複雑な心理が働いています。

ともすれば、パートナーの心は自分を傷付ける方向へ進んでしまいがちです。

それを慰謝料請求という形で昇華させるというのは、パートナーはとても勇気があり賢い女性です。

慰謝料を否定的な目だけで見ず、そこに至ったパートナーの心の中を感じ取れるように努めて下さい。

 

心の中や感情を肯定的に受け止めてもらえるとパートナーが実感できるように努めれば、パートナーの心を関係改善の方向へ向けるのに十分な効果があります。

浮気をしたあなたの都合で動かず、全面的にパートナーの心に従って下さい。

 

そこで次の記事では、そんな慰謝料を関係改善の手段にするために、和解を導き出す方法を詳しくお伝えしていきますね。

慰謝料の請求で和解を導き出す!慰謝料を関係修復の手段にするには?

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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