離婚回避のための心理学的考察 あなたの言葉は妻に伝わっていない

こんにちは。ゆりです。

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

あなたの離婚回避について、前回も心理学的見地からお伝えいたしました。

 

離婚回避のための心理学的考察 あなたの仮面は妻に愛されていない

 

人は誰でも様々な仮面を付け替えて生活していて、離婚回避のためには、心から反省しかつての愛し合っていた頃の仮面を取り戻せばいい…そんなことをお伝えしました。

 

でも。

せっかくあなたが反省しパートナーのために変わったとしても、それが彼女に伝わらなかったらなんの意味もありません。

 

人に思いを正しく伝えるのは、実は簡単なことではないのです。

 

そこで今回は、パートナーとのコミュニケーションの取り方についてお伝えいたします。

 

その前に、ここでひとつ質問します。

ここにリンゴがひとつあったとします。

「あなたの見ているリンゴとパートナーの見ているリンゴは同じですか?」

 

「え?当り前じゃん」

「リンゴはリンゴに決まってるし」

 

そんな風に思いますよね。

でも同じリンゴを見ていても、それぞれの捉え方によって同じものではなくなるのです。

そしてその捉え方の違いを埋めるのがコミュニケーションです。

 

私自身、別れた夫ときちんとコミュニケーションを取れているつもりでしたが、それは大きな間違いでした。

「言ったつもり」「伝えたつもり」

つもりなんて言い訳にはならないことを、離婚を通して実感しました。

 

私は離婚をしましたが、でも大丈夫。

あなたはまだ間に合います。

愛するパートナーとの正しいコミュニケーション方法を理解すれば。

 

この記事を読んでいただければ、あなたには次のことがわかります。

 

  • あなたとパートナーの見ているものは違う?
  • 離婚回避のために知るべきコミュニケーションの本当の意味とは?
  • 言語以外の「非言語コミュニケーション」の大切さ
  • パートナーの「利き感覚」を知って心を届ける方法

 

あなたの見ているものと妻の見ているものは違う

あなたの見ているものと、パートナーの見ているものは違う、と言ったら驚くでしょうか。

 

お待たせいたしました。

最初にお尋ねしたリンゴの見え方の違いについてお伝えします。

 

あなたはそのリンゴを見た時に、「きれいな赤だな」と思ったとします。

でも他の人は

「産地は青森かな」「大きくておいしそう」「酸っぱそうだな」「ひとついくらだろう」

などと思うかもしれません。

 

 

同じものを見ていても、それの捉え方や感じ方はそれぞれみんな違います。

 

つまり私たちは、物事をありのまま見ているのではなく、それぞれ持っている自分のフィルターを通して見ているのです。

そして、その見え方の違いを認めるところから、お互いの理解が始まります。

 

これをNLPという心理学では「地図と領土は違う(The map is not the territory)」と言います。

 

だれもがその人固有の地図(自分の考え方)を持っています。

でもその地図は実際の領土(物事の真理)とは異なります。

そして自分のものではない他人の地図は、あくまでも想像することしか出来ません。

 

他の人の地図を理解し、それを自分の地図と合わせることで、より本当の領土に近づくことが出来て、さらに地図を豊かなものにすることが出来るのです。

 

あなたの地図とパートナーの地図はもちろん異なっています。

でもお付き合いを始めた頃は、お互いの地図の違いを理解し、自分の地図をさらに広げたり相手の地図を取り入れたりすることによって、新しい領土を確認していったはずですよね。

 

そして今、パートナーはあなたの地図がまったく理解できなくなってしまいました。

それはそもそも、あなたがパートナーの地図を理解することを放棄したことが原因です。

 

ではなぜあなたたちの地図がお互いに理解できなくなったのか。

 

それは二人のコミュニケーションが成立していなかったからです。

 

次はそのコミュニケーションの意味について考えていきましょう。

 

離婚を回避したいならコミュニケーションの本当の意味を知ろう

離婚回避のためには、コミュニケーションの本当の意味を知ることが何よりも大切です。

 

先ほどお伝えしたように、あなたたちの地図がお互いに理解できなくなったのは、二人のコミュニケーションが正しく行われていなかったからです。

 

これをNLPでは「コミュニケーションの意味は受け取る側の反応にある(The meaning of your communication is the response that you get)」と言います。

話し手が伝えたつもりでも、それが受け取る側に伝わっていなければまったく意味がないのです。

 

例えば、私も元夫とよくこんな会話をしていました。

夫「そんなつもりで言ったわけではないよ」
私「いえ、私にはそう聞こえたわ」

私「確かに伝えたじゃない」
夫「いや、絶対聞いてないよ」

これは典型的なコミュニケーションの失敗です。

今にして思えば、彼も私も自分の言いたいことだけを主張していて、それを受け取る相手の気持ちを考えていなかったのでしょう。

 

コミュニケーションは「どのように伝えたか」ではなく「どのように伝わったか」が重要なのです。

 

つまり、あなたが離婚を切り出されている理由、それはあなたの思いがパートナーに伝わっていないからなのです。

 

「いや、そんなことはない。俺は言葉を尽くして伝えてきた」

そう思っているあなたにお聞きしますね。

 

コミュニケーションとは言葉だけではないことをご存知でしたか?

実は言葉以外のコミュニケーション手段が重要な要素を占めているのです。

 

それが非言語コミュニケーションです。

 

離婚回避の鍵となる非言語コミュニケーション

離婚回避の大きな鍵となる非言語コミュニケーション。それはその名の通り言葉以外のコミュニケーションのことです。

表情や仕草、声のトーンや大きさなど、口から発せられる言葉そのものではない情報です

 

非言語コミュニケーションが与える大きな影響

非言語コミュニケーションは日常生活でも無意識に使われ、私たちに大きな影響を与えています。

 

例えば、棒読みで「愛しています」と言うよりも、目を見つめて感情豊かに愛しています」という方がはるかに気持ちが伝わりますよね。

 

あなたも仕事でいい業績を上げた時は、上司にただ「おめでとう」と無表情で言われるよりも、笑顔で明るく「おめでとう」と言われて握手を求められた方が、ずっと嬉しいはずです。

 

これはコミュニケーションの構成要素について表したグラフです。

言語はわずか7%、残りの93%は言葉以外の情報なのです。

ですから、あなたがどんなに言葉を重ねて謝っても、93%の非言語コミュニケーションが出来ていなかったら、それは正しく伝わらず、コミュニケーションは成立していません。

 

会話は言葉のキャッチボールと言われますが、ボールをグローブの正しい位置に届けるのが非言語の部分なのです。

 

非言語コミュニケーションは心の表れ

あなたは浮気をしました。

そしてパートナーにすべてがバレて、謝りました。

 

「俺はちゃんと心を込めて謝った」

 

あなたがそう思っていても、残念ながらそれが彼女にまったく伝わっていないから彼女は怒っているのです。

つまりコミュニケーションは成立していません。

 

あなたの非言語コミュニケーションの部分を振り返ってみましょう。

目で仕草で態度で、思いを込めて謝罪をしましたか?

口先だけで「この場だけなんとか繕えればいいや」…そういう気持ちが滲んでいませんでしたか?

 

非言語コミュニケーションにはあなたの心が現れます。

心の鏡と言ってもいいでしょう。

 

つまり、あなたが心から反省していなかったから、パートナーにはあなたの思いが伝わっていなかったのです。

 

ここまであなたが反省すべき様々なことをお伝えしてきました。

耳に痛い言葉や辛い指摘もあったことと思いますが、それはたくさんの気付きがあった証です。

 

でも反省だけしていても何も始まりません。ここからはあなたの離婚回避のためにすぐに実践出来ることを一緒に考えていきましょう。

 

それは、心を入れ替えたあなたの気持ちを、パートナーにより深く伝える方法です。

 

実はコミュニケーションには、人によって「ある種の癖」があるのです。

相手の癖を知っていれば、より深いコミュニケーションを取ることが可能になります。

次はそのことについてお伝えいたします。

 

離婚回避のためにはコミュニケーションの癖を知って妻をより深く理解しよう

人にはそれぞれコミュニケーションの癖があります。自分と相手の癖を知ることが、より分かりあうための大きな手助けとなります。

人には「利き感覚」がある

私たち人間は、全てを五感によって経験しています。

当たり前の様ですが、実は意外に考えたこともないという方が多いのではないでしょうか。

 

五感とはすなわち

  • 視覚
  • 聴覚
  • 身体感覚
  • 嗅覚
  • 味覚

のことです。

私たちは過去の経験も未来の予想も、すべて五感を通して経験したり考えたりしているのです。

 

例えば、「この夏に行った海は、潮風が吹いていて波が太陽にキラキラ輝き、かもめの鳴き声がしていた」という思い出は、身体感覚、視覚、聴覚、を通しての思い出ですね。

 

「昨日行った居酒屋は、料理はすごく良かったけど、少したばこ臭くて話し声もうるさかった」という経験は、味覚、嗅覚、聴覚です。

 

そしてその五感のなかでも人によって特に強く感じる感覚があり、それを「利き感覚」と言います。「右手が利き手」などと同じような意味合いです。

 

先ほどお伝えしたリンゴの捉え方でも、最初に「きれいな赤だな」と思ったら視覚が利き感覚、「酸っぱそうだな」と思ったら味覚が利き感覚となります。

 

心理学的には、臭覚と味覚は身体感覚のひとつとされているので、利き感覚は「視覚・聴覚・身体感覚」の3種類に分けられます。

 

利き感覚は「より敏感に反応する感覚」とも言えるので、パートナーの利き感覚が3種類のうちどれなのかを知ることが、よりよいコミュニケーションの手助けとなってくれるのです。

 

あなたの利き感覚は?

では、利き感覚はどうやって知ることが出来るのでしょうか。

自分の場合は簡単です。

手近な紙に、昨日の会社での出来事や最近の印象的なことなどを、短くていいのでざっと書いてみてください。

例えば私が書くとこんな感じです。

日曜日に子どもたちと行った公園は、風が心地よく吹いていた。緑が多く芝生はふわふわで、みんなで裸足で駆け回ると足の裏が気持ちよかった。売店で買ったオレンジジュースはちょっと酸っぱくて、下の子がびっくりして顔をしかめているのが我が子ながら可愛かった。

順番に見てみましょう。

  • 風が心地よく→身体感覚
  • 緑が多く→視覚
  • 芝生はふわふわ→身体感覚
  • 足の裏が気持ちいい→身体感覚
  • 酸っぱくて→身体感覚
  • 顔が可愛かった→視覚

深く考えずに書いた文章ですが、私の場合は、身体感覚と視覚だけで、聴覚がないのがわかります。

私は看護師という仕事柄、特に身体感覚には敏感だという自覚もあり、そして視覚も患者さんをよく観察する必要性からも自然と強くなっています。

逆に、病院の喧騒になれてるので、音にはあまり反応しません。

つまり私の利き感覚は身体感覚で、次に優位なのは視覚だ、ということがわかります。

 

実際、私は普段から子どもたちをぎゅっと抱きしめるのが大好きで、それが一番ほっとする感覚です。

子どもの体温を感じているととても安心するのです。

 

そして、かつて元夫がベッドに入ってきて嫌がる私に触れてきた時は、心の底から嫌悪感を感じました。

行為そのものがとても不愉快だったのもありますが、私の身体感覚が拒絶していた、というのもあったと思います。

 

この時のことはこちらからご覧ください。

離婚のきっかけ 第四章 仮面の剥がれた日

 

自分の癖を理解出来たら、今度はパートナーのことを考えてみましょう。

 

パートナーの利き感覚は?

では、パートナーの利き感覚はどうやって知ることができるのでしょうか。

これも答えは簡単です。

 

あなたとパートナーはずっと一緒に過ごしてきたのですから、彼女の話し方や感じ方を思い出してみれば自然にわかるはずです。

 

彼女はどんな言葉をよく使いますか?

それは穏やかなゆっくりとした口調でしょうか。それともきっぱりとした喋り方でしょうか。

好きな映画やテレビの話をする時は、映像から入りますか?それとも音楽からでしょうか。

手をつなぐことは好きでしたか?腕も組んだかもしれませんね。

洗剤の香りにはこだわる方でしたか?コロンも好んでつけていたかどうか考えてみましょう。

 

そして、彼女はどんなプレゼントに素敵な笑顔を見せてくれましたか?

 

ふたりで作ってきたたくさんの思い出を、ゆっくりひとつずつ振り返ってみてください。

たくさんのヒントが見つかるはずです。

 

パートナーの利き感覚がわかったら、3つの利き感覚それぞれの特徴と、効果的なコミュニケーションの方法を見ていきましょう。

 

パートナーの利き感覚が視覚の場合

視覚が優位な人は、頭の中で映像やイメージを想像しながら話す傾向にあります。

視覚が利き感覚の人の特徴
  • 「キラキラした」「ピカピカした」などの見た目に関する擬態語を多く使う。
  • 「明るい」「透明な」「真っ青」など色を使った表現をする。
  • 「~のよう」「~に見える」など見た目の比喩を使う。
  • 過去の思い出を話す時に、目で見た情報が多い。
  • 頭の中の映像を表現するために早口になることが多い。

パートナーの利き感覚が視覚の場合「具体的にイメージしてもらえるかどうか」が重要です。

彼女に理解してもらいやすいイメージで表現することが大切なのです。

ですから、彼女と話し合う時は、電話やメール、LINEなどではダメです。彼女は「見て」感じるタイプなのですから、会って話すことを心がけてください。

 

しかしながら、視覚が利き感覚だからこそ、あなたに会うことを極端に嫌がる可能性もありますので、そういう場合は焦らずに、まずは「会える」環境を作ることから始めましょう。

また、過去の記憶も映像化されている場合が多いため、あなたの浮気が分かった時のこともすべて映像で記憶しているはずですので、それも忘れないでくださいね。

 

パートナーの利き感覚が聴覚の場合

聴覚が優位な人は、音や言葉に敏感な傾向があります。

聴覚が利き感覚の人の特徴
  • 「ザーザー」「ガチャガチャ」「カンカン」など音に関する擬音語を多く使う。
  • 「~のように聞こえる」「~のように話す」などの表現を使う。
  • 過去の思い出を話す時に、耳で聞いた情報が多い。
  • 話の理解が早く聞き上手。
  • 論理的で、会話をしながら自分の内側とも対話している。

パートナーの利き感覚が聴覚の場合、声のトーンを合わせたり、言葉を選んで会話することが大切です。

直接会って話す時は、周囲の騒音やBGMにも気を配りましょう。

電話で話す時は、声しか届かないので特に注意と心配りが大切です。

また、論理的にきちんと筋道を立てて話すことを好むので、あやふやな言葉でごまかしたり、矛盾のある言い訳などはもってのほかです。

 

パートナーの利き感覚が身体感覚の場合

身体感覚が優位な人は、言葉以外の非言語コミュニケーションが得意な人です。

身体感覚が利き感覚の人の特徴
  • 「ふわふわ」「ザラザラ」「カチカチ」などの状態を表す擬態語を多く使う。
  • 「暖かい」「冷たい」「熱い」など温度に関する言葉を多く使う。
  • ボディランゲージが多く表情が豊か。
  • 実際に触ったり試すことで納得する。
  • 話し方がゆっくりな傾向にある。

パートナーの利き感覚が身体感覚の場合、非言語コミュニケーションがとても大切です。

 

先ほど、コミュニケーションの93%が非言語コミュニケーションであるとお伝えしましたが、このタイプの人は、特にこの傾向が強いのです。

言葉そのものよりも、言葉以外の、表情・仕草などにとても敏感です。

私自身も、元夫のまるで二重人格のように突然冷たくなる瞬間を敏感に感じ取ってしまい、そのたびにぞっとしていました。

上っ面の言葉だけではすぐに見破られてしまいますので、すべての言語コミュニケーションを使って気持ちを表現することが、何よりも大切です。

 

 

このように、自分とパートナーのコミュニケーションの癖を知り、それを有効に活用することが、お互いのより深い理解の助けになるのです。

 

妻とのコミュニケーションを見直せば離婚回避はできる

今回はこのようなことをお伝えしました。

  • あなたとパートナーがお互いの地図を理解できない理由は、そもそもあなたが彼女の地図を理解することを放棄したから
  • コミュニケーションの意味は受け取る側の反応がすべてであり、「言ったつもり」「伝えたつもり」は意味がない
  • 非言語コミュニケーションが相手に与える重要性
  • パートナーの「利き感覚」を知ればより効果的に思いを伝えられる

 

いろいろお伝えいたしましたが、どんなテクニックを使っても、まずはあなたが心から反省し真摯な気持ちでパートナーに寄り添わないと、何も伝わりません。

 

その上で、コミュニケーションを受け取る彼女の気持ちを尊重する

 

それだけで、あなたとパートナーのコミュニケーションは必ず変化します。

 

大丈夫。

過去はもう変えられませんが、未来と自分は必ず変えられます。

 

あなたとパートナー二人の地図を合わせ、新しい領土を完成させてください。

 

でも・・・あなたがどんなにコミュニケーションの方法を理解しても、パートナーはもう会ってくれない可能性もありますよね。

そんな時はやたらとメールやLINEをするよりも、実は手紙が一番心を伝えることが出来るのです。

 

でも、いまどき手紙なんて書いたこともない、何を書けば気持ちは伝わるのかわからない・・・そういう方がほとんどではないでしょうか。

 

手紙は一番シンプルな方法ですが、書き方を間違えると逆効果にもなり得ます。

そこで次回はパートナーの心に届く手紙の書き方についてお伝えいたします。

 

離婚回避したい!必ず気持ちが伝わる別居中の妻への手紙の書き方


私のサイトで一番読まれてるのがこの手紙に関する記事です。

今まで数えきれない数の方々が、この記事を読んで、パートナーに「ラブレター」を綴ってくださいました。

きっとあなたにとっても、離婚回避の大きな手助けになってくれることでしょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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